力の
コントロール
口腔は何をするところでしょうか。
会話、表情を作る、呼吸、咀嚼(噛む)、飲み込む、味覚を感じるなど、社会生活を営む上で基本的な機能と言われています。
口腔機能には、歯、骨、筋肉などの調和
噛む、飲み込むなどの口腔機能を働かせるには、歯、骨、筋肉、頬、舌など粘膜、全ての調和で成り立っています。どれか一つでも不具合があり、この調和が乱れるとあっという間に不快症状が現れます。歯がなくても「噛めている」と感じる人がいるように歯だけあっても噛むことが難しいのはこの調和が背景にあります。
どこでも満遍なく噛める口
痛みがあり避けていることや知らず知らずのうちについた噛み癖により、口全体を満遍なく使って噛んでいる人が減ってきている現状です。
様々な食材(固い、柔らかい、弾力のある、歯応えのある、切れ味のいるなど)を噛み味わうほど自信のある口腔内を獲得すると、抵抗力のある汚れにくい口腔環境を手に入れることができます。
顎関節の位置を含めた上下の歯の関係
力のコントロールで主軸となる「かみ合わせ」は、顎関節の位置を含めた上下の歯の関係のことを指しています。上下の歯の関係だけでは、口腔機能を円滑に行うための条件を満たすことは難しいです。顎関節の問題と上下の歯の関係は密接に関係しています。
頭位と姿勢とかみ合わせの関係
口腔と全身の関係は、血管を介した細菌だけではありません。口腔の筋肉と全身の筋肉は筋膜で繋がっています。そして、下顎は、体のバランサー的役割をもちます。下顎はおよそ8kgにも及ぶ頭部の位置を決め、周囲の関節や筋肉に無理がかからない運動をすることで、全身は無理なくバランスをとることができます。
安定した「かみ合わせ」
安定した噛み合わせは、顎関節の周囲の組織や筋肉に無理をかけない位置(ニュートラルポジション)で上下の歯ができるだけ多くしっかりと当たることです。もし、特定の歯に当たり作用し続けていると歯や筋肉を疲労させてしまう習慣を累積してしまいます。
2018年出版。患者さんに日々お伝えしていることを
章毎にわけて、わかりやすくまとめまた冊子です。
歯や体の不調に悩みを抱えている方にも読んでいただけます!
急がばまわれグッドエイジングへの道
〜デンタルケアから〜
口・歯に対する知識を得て、歯科医院へのかかり方を見直してみませんか。生きている限り私たちは歯を使い続けます。
歯も道具の一つ、どのように扱い、守っていくか。歯とお口のケアは、綺麗にすることだけではなかった・・・!
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